見直すべき保険その2:終身保険

 

終身保険の特徴を簡単にまとめると、

 

「一生涯の死亡保障がある生命保険」

 

ということになります。

 

終身保険は死亡保障のための保険ですが、この死亡保障とは

葬式などの死亡整理金が目的だと考えるべきです。

 

自分に万一のことがあったとき、養っている家族の生活費を保障したい、

という場合は、終身保険を選ぶべきではありません。

 

理由は簡単で、以下2つの理由によります。

 

・終身保険は保険料がとても高い

・遺族の生活保障は「一生涯」は必要ない

 

 

保険料を比べてみましょう。

※同じ保険会社で30歳男性の場合

 

終身保険 : 死亡保険金 1800万円   

       月額保険料 3万4000円

 

定期保険 : 死亡保険金 1800万円(60歳まで)  

       月額 4128円

 

収入保障保険 : 死亡保険金 月額5万円(60歳まで)

         月額 1620円

 

 

終身保険は貯蓄性があるため、どうしても保険料は高くなってしまいます。

保障を目的にすると、上記の通り割高になってしまいます。

 

 

公的年金を支払っていれば、扶養者が障害を負って働けなくなれば

申請すると障害年金を受給することも可能ですし、

死亡した場合は遺族年金も受けることができます。

 

子どもにお金がかかる間だけの保障と考えれば、学資保険なども

満期で110%になるものなど、利回りのよい商品があります。

(ただしマイナス金利で利回りの良い商品が少なくなってきているので、

学資等を考えている方は、良い商品があれば早めに行動しましょう。)

 

このような理由から、一生涯の保障をつける終身保険はオーバースペックです。

 

多額の保険金を、高い保険料を払って準備する必要はなく、

保険料の安い定期保険や収入保障保険のほうが合理的と言えるのです。

 

 

:途中解約の可能性がある場合

 

払い込み期間途中で解約の可能性がある人は、終身保険を選んではいけません。

なぜなら、終身保険は途中解約すると損をする商品だからです。

 

特に、最近主流になりつつある低解約返戻金型は、

途中で解約すると、なんと7割しか戻ってきません。

 

終身保険が生命保険の基本、というイメージを持っている人は

いないでしょうか。

そこに医療保障などの特約をプラスして手厚い保障を得ているという人も

いるかもしれません。

 

しかし、終身保険は必要ないと思えば、必要ないものなのです。

 

医療保険については前回お話ししましたが、

終身保険に特約で医療保障をつけると、

 

・主契約を解約したら特約も解約になってしまう

・主契約が終身でも特約は定期であることが多い

 

という2つの点を知っておく必要があります。

 

解約してから新たな保険を探そうとしても、

年齢や既往症などの関係で保険に入れない場合もあります。

 

保険といえば終身保険という考えを、

 

「終身保険は必要ない」

 

に上書きして、運用性の高い保険を選択しましょう。

 

 

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