:無駄な保険に入ったまま予算を計算すると、欲しい家を買えない!

 

これまでの資金の話で、住宅ローンを月額いくら返済できるかが

マイホーム購入の予算に大きな影響があることをお伝えしてきました。

 

ローンを組む際に余計な保険に入ったままになっていると、

月々支払える額が少なくなり、予算の減額になりかねません。

 

 

予算を多く見積もりすぎて支払いに困る失敗もあれば、

予算を少なく見積もったばかりに、欲しかった土地や家を

あきらめることになる失敗もあるのです。

 

 

保険の見直しによって月1万円を捻出することができると、

予算はなんと300万円アップできます。

 

 

 

今回は、「資金の話①」で取り上げたチェック項目の第一歩、

 

 

「保険の見直し」

 

 

について取り上げたいと思います。

 

 

 

:無駄な保険こそ家計のガン!

 

1つの家計で、保険を月に1万円払っているとしましょう。

1万円という金額は、血相を変えるほど無駄な数字ではないかもしれません。

 

しかし、

 

・1年間では12万円の損

・10年間では120万円の損

・30年間では360万円の損

 

360万円も損をするとなれば、今すぐ見直す必要があることを

お分かりいただけると思います。

 

「注文住宅で建てたい。上級モデルの家でオプションは・・・。」

 

月に1万円で、ずいぶん選択肢が広がるのです。

 

この1万円を住宅ローンの返済に充てるとどうなるのでしょうか。

 

金利2%として、

 

・35年ローンを29年で返済できる

・利息を145万円節約できる

 

いかがですか?

 

 

 

 

:必要な保険は、実はほとんどない

 

あなたはおそらく、今までは「保険は必要なもの」として

保険に加入していると思います。

 

なぜなら、「保険は必要なもの」として『保険を売りたい』人から

保険の話を聞いているからです。

 

 

しかし、実は必要な保険はほとんどありません。

保険=備え

と思われがちですが、備えるには保険以外の方法も実は沢山あるのです。

 

それでは、どんな保険が必要ないのかあげていきましょう。

 

 

 

:必要ない保険その1「医療保険」

 

私は住宅購入にあたり、まず医療保険を解約しました。

あるファイナンシャルプランナーにこう言われました。

 

「医療保険は、まず元がとれません。

毎年入院、手術をして、やっと採算が合います。」

 

さあ、それは本当なのでしょうか!

 

では、検証していきましょう。

 

医療保険が必要ない理由その1:支払った分がもらえない

 

仮に、入院すると1日1万円が支給される保険を、

30歳男性が月に3000円支払うとしましょう。

 

保障は一生涯、保険も一生支払うとすると、

全部でいくら支払うことになるのでしょうか。

 

30歳男性の平均余命は50年です。

毎月3000円を50年支払うことになります。

 

・ 3000円 × 12カ月 × 50年 = 180万円

 

このような結果になりました。

そうすると、この医療保険は、180万円以上もらえないと

損をすることになります。

 

<参考> →クリック! 入院費用相場シミュレーション

 

 

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このデータから算出すると、30歳の男性が85歳までに入院する

確率は54%で、1回の入院あたりの日数は平均で39日となっています。

 

 

入院する人もしないひとも入れて計算すると、

 

・ 39日 × 54% = 平均21日

となります。

 

 

では、1日1万円支給され保険に入っていたらいくらもらえるでしょう。

 

・ 1万円 × 21日 = 21万円

 

医療保険は、手術をしてもお金をもらえるようになっています。

手術の時に、入院給付金の5倍、10倍、20倍、40倍と

手術の種類に応じてもらえるようになっています。

 

仮に、40倍の手術をして40万円受け取ったとしましょう。

 

 

・ 40万円 + 21万円 = 61万円

 

 

払ったお金はいくらだったでしょうか。

 

180万円です。

 

ということは、約120万円もかけ捨てるということです。

 

1人120万円掛け捨てだとすると、夫婦では240万円になります。

これだけ無駄にお金を払うことになるのです。

 

 

医療保険が必要ない理由その2:入院しても知識があればお金はそれほどかからない

 

高額療養費があるので、治療費の支払いは一定。

 

健康保険の保障の中に、高額療養費というものがあります。

1カ月の治療費に、ある程度の制限を設けている制度です。

 

限度額は約9万円です。

 

つまり、1カ月入院しても治療費は約9万円程度で収まるということです。

 

差額ベッド代は払わなくてもいい

 

実は、自分から個室などベッド代がかかる部屋への入院を希望しない限り、

差ベッド代を支払う必要はありません。

 

残るは食事代と雑費

 

入院した時にかかる費用は食事代です。

 

これは、1食260円、1日780円と決まっています。

あとは、入院した時に着るものや、お見舞いに来てくれた方への

お返しなどです。

 

ただ、家で食事をしないので、食費は減ります。

こういうことを考えると、1カ月入院してかかる費用は

およそ10万円程度です。

 

年に何回も入院するというのであれば保障が必要かもしれませんが、

ほとんどの方が数年に1回や、数十年に1回の入院だと思います。

 

その時に10万円程度かかったところで、家計に大きなダメージを

与えるでしょうか?

その時のために、200万円近いお金を払って保障を確保しておく

必要があるでしょうか?

 

サラリーマンであれば収入も確保される

 

社会保険に入っていれば、傷病手当金という保障があります。

 

これは、病気やケガで仕事を4日以上休んだ場合に

給料の3分の2を1年半にわたって保障してくれるというものです。

 

また、勤め先がブラックでなければ、有給もとれるはずです。

 

現実的には有給を消化して、それでも足りなければ傷病手当金を

もらう、というふうになります。

 

医療保険は払うだけ損、入院しても思ったよりお金がかからないことが

お分かりいただけたと思います。

 

しかし、なんとなく保険に入っていないのは不安だと

思われているかもしれません。

 

しかし、医療保険を解約しても、何も保険に入っていない

わけではありません。

 

あなたの給料から毎月健康保険料として高いお金を

天引きされているはずです。

 

文字をもう一度見てください。

健康「保険」にすでに入っているのです。

 

この健康保険の中に、高額療養費や傷病手当金の保障が

入っているのです。

 

 

さて、次回は終身保険についてお話します。

 

 

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