今回は、新築後のメンテナンスについてのお話です。
メンテナンス費用は住宅の大きさ、形、設備や部材、住宅を取り巻く環境など、
本当に様々な要因で異なります。
ですので、ざっくりとした平均値や目安しか分かりません。
しかし、そんな平均値や目安しか分からないメンテナンス費用ですが、
インターネットや建築会社の営業マンなど、色んな情報が飛び交います。
建築会社によって営業マンは全然バラバラなことも言います。
特にメンテナンスフリーを強くアピールしているメーカーの営業マンは、
ひどい場合、
「メンテナンス費用がほとんど掛からない」
という間違った情報を伝えてくる場合もあります。
確かに数年以上前に比べれば、
設備や部材の性能は目まぐるしい進化を遂げていますので、
メンテナンス費用の負担は減ってきてはいますが、
それでも全体では大きな金額が発生します。
まずはどんなメンテナンスがあるのか、
全体ではどれくらいの費用になるのかを把握していきましょう。
:メンテナンス費用について
定期的にメンテナンスを行った場合、
新築から30年後までのトータルで、500万円程度の費用がかかります。
これを月に割ると、14,000円になります。
なので、全て修繕するわけではないと考えると、
1か月に1万円前後積み立てておけばよいという計算になります。
次に、修繕箇所による一般的な修繕費です。
↓↓新築10~15年後にメンテナンスした場合の一般的な費用↓↓
・屋根 20~50万円
・外壁(シーリング) 20万円前後
・内装(クロス) 1㎡5000円程度
・エコキュート 70万円前後
・換気システムダクトの洗浄 10~30万円
・防蟻対策 15万円程度
・バルコニーの防水処理 10万円前後
:メンテナンスの必要性
各部材や設備のメンテナンス費用をご覧いただくと、
大きな費用だとお分かりになると思います。
実際にはシロアリなども含めて計画的なメンテナンスを行っている家庭は
非常に少ないのが現状です。
日々暮らしながら修繕業者を入れるのはおっくうですし、
先延ばしにすれば費用が節約できるような気もします。
ですが、定期的なメンテナンスをすることが各部材や設備を長持ちさせ、
破損や故障リスクの減少に繋がります。
つまり、トータルでは定期的なメンテナンスをする方が費用は小さくなるはずです。
目安となる金額を調べて、よりリーズナブルで的確に修繕してくれる業者を探してみましょう。