家を建築するに当たって、日本古来から行われている儀式があります。
起源をたどると今から700年ほど前に遡るそうです。
現在は、工事の安全を祈願するために行われています。
:地鎮祭とは
写真/SAMATA施工事例より
地鎮祭は、二つの意味合いがあります。
まずはその土地の神様を祝い鎮め、土地を利用することを
許し願います。
そして、工事の安全と家の繁栄を祈願します。
上記の写真のように、地鎮祭は着工前に行います。
:上棟式とは
写真/SAMATA施工事例より
上棟式は、無事棟上げできたことを喜び、感謝するものです。
上棟式は、簡単に言うとお施主様が職人さんをもてなすお祝い、
とも言えます。
祝いの儀式なので、地域によって風習など様々あるようです。
:地鎮祭と上棟式はやったほうがいいの?
地鎮祭を行わなければ事故が起きるのか?
上棟式を行わないと、職人さんは頑張ってくれないのか?
そんなことはありません。
泰安吉日に儀式を行いたくてもどうしても都合がつかないことや、
費用がかかるならできればやらないで済ませたい、
何をするのかわからなくて億劫だ、
というお施主様もいらっしゃいます。
このような儀式を行うかどうかは個人の自由であり、
また形式も個人の自由でいいのです。
それでも迷ったときは、・・・・
やらずに後悔するとわかっている場合は、
ぜひやってみましょう。
弊社でご縁のあったお施主様から、
やってみて損だった、という話を聞いたことはありません。
中には、
3世代で久しぶりに集まるきっかけになったり、
大きくなったお子さんも部活の合間に駆けつけてくれたりと、
家族の絆を深める良い機会になった、
というお施主様もいらっしゃいます。
上棟式では、どんな職人さんが家づくりに関わってくれているのか、
顔を合わせる機会にもなります。
家創りは、設計から施工まですべて人の手で行われています。
沢山の人の温かい「想い」が集まって、1棟1棟完成していくのです。
人との関わりが希薄になると、
お互いに伝えたいことがうまく伝えられなかったり、
感謝の気持ちより、
不満や不安の気持ちが強くなったりするものです。
単なる儀式として、やる、やらないという判断をするのではなく、
目に見えない様々な要素があっての儀式だとご理解いただいたうえで、
どうするのか決めていただければよいのかな、と思います。