写真/SAMATA施工事例より
新築一戸建てを購入するべく、
ハウスメーカーや工務店をいろいろ渡り歩き・・・
ついに、建物プランが決まり、契約の段階になったとします。
そこで、確認しなくてはいけない書類、
または、確認したほうがよい書類には、どんなものがあるのでしょうか。
一度契約すると、なかなか変更できません。
契約時に、疑問点やわからないことを残さないよう、チェックしていきたいと思います。
:契約時にはどんな書類があるの?
契約時には、一般的に以下の契約書類を取り交わします。
・工事請負契約書 →契約内容が記されている。
・工事請負契約約款 →工事中もしくは建物の完成、引き渡し後に、
なんらかの問題が生じた時の解決方法が記されている。
・見積書 →見積書に記載されていないものは別途費用となりますので、注意しましょう。
・設計図書 →特記仕様書、設計概要書、仕上表、配置図、平面図、立面図、
断面図、平面詳細図、矩計図、部分詳細図、構造図、設備図など
契約当日までに、控えをもらって、内容を確認しておきましょう。
次に、契約書類のチェックポイントを確認していきます。
:契約書のどこをチェックすればいいの?
その1.工事請負契約書について
設計や工事代金が決まると、次はいよいよ着工です。
この段階で、お施主様と施工会社の間で、「工事請負契約書」を取り交わします。
この契約書には、どんなことが記載されているのでしょうか。
1.工事名
2.工事場所
3.着工時期及び完成の時期
4.請負代金の金額
5.請負代金の支払い時期と方法
6.調停人(定めない場合あり)
7.その他
まずは、工事代金の支払い時期と方法についてチェックしましょう。
建物の工事は工期が長いため、一般的に3回~4回に分けて支払います。
1回目は着工時、2回目は上棟時、3回目は竣工時、4回目は完成引き渡し時、
それぞれに、請負代金の何%を支払うのか取り決めをします。
工事の進捗度合いに見合った支払い金額になっているかチェックしましょう。
その2.工事請負契約約款もチェックしよう。
約款には、工事中から引き渡し後にわたり、
なんらかのトラブルが生じた際の解決方法が記されています。
契約書にサインする前に入手し、
ご自身に不利な内容となっていないか、チェックしておきましょう。
その3.見積書について
見積書は、工事項目、形状寸法、数量、単価などが細かく記載されています。
より詳細に見積もってもらうと、
追加変更の場合にもそれぞれの金額が明瞭なので、トラブルになりにくいでしょう。
その4.設計図・仕様書について
契約図面として工事請負契約書に添付される図面は実施設計図で、
ここで表しきれなかったものは、仕様書に記載されます。
設計図や仕様書は、見積もりの明細と食い違いがないか、
しっかり確認しておきましょう。
→設計図の記載内容は?
設計図は、大きく3つの目的のために作成されます。
①発注者と請負者の相違がないようにするため。
②建築確認の申請に必要だから。
③工事現場に工事内容を伝えるため。
その内容は、15~30項目にわたり、細かく記載されています。
一例をあげてみます。
1.敷地調査報告書
2.特記仕様書
3.設計概要書
4.仕上表
5.配置図
6.平面図
7.屋根伏図
8.立面図
9.断面図
10.矩計図(かなばかりず)
11.平面詳細図
12.展開図
13.天井伏図
14.建具リスト
15.階段詳細図
16.部分詳細図
17.家具図
18.地盤調査報告書
19.基礎伏図
20.1階床伏図(土台伏図)
21.各階床伏図(梁伏図)
22.小屋伏図
23.軸組図
24.基礎詳細図
25.構造基準図
26.金物位置図
27.金物リスト
28.壁量計算書
29.構造計算書(仕様規定で対応の場合は無し)
30.外部給排水設備図
31.設備位置図
32.照明器具リスト
33.電気配線図
34.給排水設備配管図
35.住設機器図
36.外構図
見積書と照らし合わせてチェックするのは大変ですが、
一生に一度の大きな買い物です。
しっかりチェックしていきましょう。