毎月の返済金額が7万円で抑えられるのと、
10万円も支払うようになるのとでは、
35年間という長い長い返済期間を合計すると、
1260万円も自由に使えるお金が違ってくることになります。
ましてや、この3万円を毎月毎月ただ貯まるという機能だけじゃなく、
節税機能も兼ね備えた金融商品に預けていくとなれば、
その差がもっと開きおそらくさらに100万円以上も差が開くことになります。
また、それに加えてその金融商品が運用機能も兼ね備えているとしたら、
さらに数百万円もの差が開く可能性だって充分にあります。
日本は、今後よりいっそう少子高齢化問題が深刻になっていきます。
具体的には、
給料からの社会保険の天引きがどんどん増えていき、
給料が上がらない限りは手取り金額がどんどん減っていくでしょうし、
それに加えて、税金の負担もどんどん増えていくでしょうし、
また、将来に至っては年金の受給金額がどんどん減っていくでしょうし、
年金の受給開始時期もどんどん遅くなっていくことが予想されます。
それゆえ、確実に不足するであろう将来の資金を、
自分自身でしっかりと確保するためにも、
元気で働ける若い時からコツコツと貯蓄していかないといけません。
同時に、節税、運用も行いながらです。
そして、その費用をしっかりと捻出するためにも、
また、我慢だらけの暮らしをすることなく貯めていくためにも、
“家づくりの費用を最小限に抑える”ということを、
家づくりをする誰しもが真剣に考える必要があります。
✔️最小限の予算で家づくりをするための基礎知識
家づくりの予算を最小限に抑えることを、
イコール建築費用を最小限に抑えることであると考えがちですが、
それはそれで、大切なことの1つではあるものの、
たとえ、家の費用を最小限に抑えることが出来たとしても、
それだけでは、それほど大きな予算圧縮にはつながりません。
家づくりの費用を最小限に抑えるためには、
土地にかける費用も圧縮しないといけないですし、
同時にまた庭にかける費用も圧縮しないといけません。
つまり、土地、家、庭、の3つ全てを
最小限の予算で手に入れるようにしなければいけないということです。
もちろん、やみくもに費用を圧縮したのでは、
住みにくかったり、使いづらかったり、不便だったりと、
今後の暮らしに支障をきたすことになりかねないので、
住みやすさや使いやすさ、利便性などを、
一切損なうことなく実現することを大前提としてです。
✔️土地予算を最小現に抑えるために知っておくべきこと
土地にかけるお金を最小限に抑えようと思うと、
まずは、知らず知らずの間に受け入れてしまっている
土地に関する常識や当たり前を
疑ってみることから始めなければいけません。
・土地の日当たりの良さにこだわらない!
土地は、値段が高いものほど人気があるし、
値段が高い順に売れていきます。
みんながそろって、日当たりが良い土地を欲しがるため、
日当たりが良い土地は全て必然的に価格が高く設定されるようになるからです。
でも、日当たりが良い土地に建っている家を見てみると、
南に大きな窓をたくさんつけているものの、
その全ての窓にカーテンを設置し、
しかも一日中ずっと閉めっぱなしになっています。
これは、外から丸見えになるからですね。
また、暑さや紫外線のキツさから、
シャッターまでもずっと閉めっぱなしになっているお家も
決して少なくなかったりします。
これは、せっかく日当たりが良い土地を買ったのに、
その良さを全て殺してしまうことで、
暗くて閉鎖的な家をつくってしまう典型的な例なのですが、
一方で、たとえ日当たりが悪そうな土地であったとしても、
設計の工夫1つで、明るくて開放的な家をつくることが出来るのも、
多くの方が知らない事実だったりします。
・土地の形の良さにこだわらない!
土地の価格は、形の良さにも左右されます。
もちろん、形がいい土地の方が価格設定は高くされていますよね?
しかし、土地の形が良いことと
住みやすい家をつくることが出来ることとは、
全く別の問題でありたとえ、土地の形が悪くとも、
設計によってそのデメリットを解消し、
かつ、その土地が持つメリットを活かすことで、
より住みやすい家をつくることが出来ます。
確かに、四角じゃない土地は、
決してパッと見の印象が良いわけではないし、
見ただけではイメージが湧きにくいと思います。
それゆえ、多くの方が敬遠しがちなのですが、
こういった土地は、その分価格設定が安くされているし、
人気がない分、より大胆に価格交渉も出来たりします。
また、焦って土地の契約をする必要もなく、
比較的ゆっくりと家づくりを進めることが出来る
というメリットを持っています。
・無駄に広い土地を買おうとしない!
なにも建っていない土地を見るとずいぶんと狭く感じてしまうものです。
それゆえ、多くの方がより広い土地を求めようとします。
ですが、実際の所はあなたが思っているよりも
遥かに大きな家をその土地に建てることが出来るものです。
例えば、50坪という広さがあれば、
充分平屋を建てることができるぐらいのゆとりがあるし、
どれだけ大きな平屋を建てようと思っても、
60坪もあれば充分だったりします。
また、あなたが土地の単価が高い地域で
住みたいとお考えであれば少しでも土地の面積を小さくすることが
土地価格圧縮には欠かせない要素となるのですが、
仮に、50坪という広さを40坪まで縮めてもらったとしても、
わざわざ窮屈で住みにくい総二階建ての家にする必要はなく、
平屋に近い2階建ての家を充分建てることが出来ます。
土地の広さを最小限に抑えることは、
庭の工事費用を最小限に抑えることにもつながります。
そもそもの工事面積が小さければ、
その分工事費用がかからないわけですからね。
✔️常識の真逆こそ成功のカギ!?
これら3つのことは、
世間の常識とは全て真逆のことばかりかもしれませんが、
土地価格を劇的に圧縮するためには、
以上の3つのことを、しっかりご理解いただいた上で、
土地探しをしていただく必要があります。
そして、これらの要素をご理解いただいた上で
土地探しと土地選びを行っていただくと、
同じエリアで土地を買った人たちよりも、
数百万円も土地価格を圧縮することが出来るようになります。
どんな土地でも必ず住みやすい家を建てることが出来ます。
これが、設計の力というものです。
常識にこだわり過ぎて、
無駄に土地にお金を使い過ぎないように
気を付けていただければと思います。
あなたの将来をもっと大切にしてください!!