:易学・占いや言い伝えを信じる?信じない?
鬼門ってごぞんじですか?
鬼門とは、家の中心からみて北東45度と南西45度の範囲をいいます。
鬼門に出入り口や出窓をつくると病人が出る、などと言われますし、
台所・便所・浴室・井戸などを作るのもいけないとされています。
このような占いは、
五行、風水、暦の中の六曜や十二直、植物についても陰樹や陽樹など、
あげるとキリがないほどです。
江戸時代、上野の寛永寺は、江戸城の鬼門除けのために建てられたそうです。
もっと遡ると、平安時代は安倍晴明という陰陽師がいました。
野村萬斎さんが熱演した映画もありましたね。
平安京も、陰陽道(風水)をもとに造られたという説もあります。
暦の中に三隣亡という日があります。
三隣亡は現代では、建築作業をしてはいけない日とされており、
もしこの日に工事をしたら、その家だけでなく、両隣の三軒まで火事で燃えてしまう、
といわれています。
しかし昔の暦には「三輪宝」と書かれており、屋立て好し、蔵立て好しなどと
注記されていたようです。
それがどこかで誤りが生じて、「よし」が「あし」に、
そして漢字も三輪宝から三隣亡に変化してしまったようです。
個人的には、根拠の怪しい暦だなと思います。
:家相とは
~家相(かそう)とは~
土地や家の間取りなどの相(見た目、ありさま)、またはそれによって
住人の運勢をみる占術。
風水などと同じく中国から伝来し、日本の文化に深く関わりをもつ陰陽道の1つ。
(Wikipediaより)
家相とはどんなものか、ちょっとだけ見てみましょう。
玄関・・・東南の玄関は吉相中の吉。その方位に主人の生まれ星があったら凶。
西の玄関は体裁や見栄にこだわる生活になる。
階段・・・どの方位も吉相にはならないが、せめて凶相を避ける。
北に玄関があり、すぐに階段があれば、凶相を呼ぶとされる。
廊下・・・廊下は方位よりも、どう通っているかに気を付ける。
部屋の周囲を廊下で囲むのは凶相。
家の端から端まで通り抜ける柱も凶相。
居間・・・凶相となる方位はないが、火気の位置に注意する。
正中線・四隅線上に火の出る暖房器具を置かない。
応接室・・・どこにあっても凶相にならない。
床の間・・・神仏を祭らなければ、吉凶の方位はない。
神棚・・・神棚の面を向ける方角は、東、東南、南が吉相。
上階が足で踏みつけるような部分にならないよう注意。
仏壇・・・仏壇の面を向ける方角は、南、東南、東が吉相。宗派により異なる場合もある。
仏壇の上に物をのせない。上階の注意は神棚と同じ。
寝室・・・どの方位でも吉相。北西の寝室は夫婦円満。
正中線・四隅線上に開口部を設けない。
子ども部屋・・・東は大吉相。西は西日を遮るなど工夫すれば吉相。
北東は自己中心的になりやすい。南は勉強がおろそかになる。
年長者の寝室・・・北西の部屋に祖父母が居続けると息子に運が開けず凶相。
凶方位でも、祖父母の十二支生まれ星があれば凶にならない。
書斎・・・どの方位でも吉相。火気には十分注意。
台所・・・主婦と長女の十二支生まれ星方位を避ける。
安全な方位の寅方位も星補遺があれば凶相に転ずる。
流し台から出る汚水枡や浄化槽などの不浄と窓を向き合わせると凶相。
トイレ・・・正中旋・四隅線上にトイレ本体がかからないようにする。
浄化槽・・・安全な方位は東、東南、北西。
汚水管・・・建物内部を横切ると凶相。玄関前を横切ると凶相。
浴室・・・鬼門を避ける。窓はしっかりとること。
などなど、詳しく上げると、私にはとても書ききれません。
気にするとキリがない!これじゃ家が建てられない!
実際、土地の広さや形状、場所などで無理なことも多く、
この家相占いだけでも完璧にしようとすると、家が建てられない人だっているでしょう。
しかし、昔の人の知恵や言い伝えは理に適っているところがあるのです。
そういうところを理論的にとらえて、家づくりに生かしてはどうでしょうか。
:家を建てる時、どんなことに注意して建てればよいか
風通しが良く、光のよく入る間取り
例えば風水では、光の入らない納戸はよくないそうです。
確かに、納戸が暗いと不便ですし、整理整頓もしづらそう、
風通しも悪いと、カビも生えそうです。
それでは、どうしたらいいでしょう。
シンプルに考えると、納戸に明かりをつけ、広く開くような扉にすればよいと思います。
玄関にものをたくさん出すと風水ではよくないそうですが、
玄関が散らかっていると家を出入りするたびに気分が悪くなりますよね。
そうすれば、玄関に機能的でお客さんから見えないような収納を
上手に設ければいいと思います。
家の南西が欠けていれば、奥さんに不満が溜まりやすいそうです・・・
だからといって改築するのは大変なことです。
それならば!
奥さんの働きに対して、感謝の気持ちを伝えればよいのではないかと思います。
じゃあ、SAMATAは家相など全く気にしていないのかというと、
むしろ気にしすぎるほど気を遣って、社長が設計しています。
本当に奥の深い話ですが、家相の面での相談もよくあります。
結論としては、
・先人の知恵は素通りしないできちんと受け止める
・自分なりの対策を理論的に考える
・清潔で片付いた空間、心地よい空間づくりを心掛ける
このようなことから取り組んでみてはいかがでしょうか。